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​​52Hzの鯨

 

 

 

夜を越えても まだ消えない情景
涙が海に溶け落ちた音がする

不意に襲って来る 虚しさに侵され
取り留めのない言葉を並べて捨てた

背徳感に溺れた 午前4時半過ぎに
いとも簡単に壊れてった自制心すら

敗北者の様に涙を目に浮かべて
手を付いて拾い集める

伸せば届きそうな水面へ
想いを馳せる様に目を閉じて
また呼吸(いき)をする

ねえずっと水面から見上げ 

焦がれた景色に言葉を失ったの
また手を伸ばしてくれた 

あなたのその温もりに微笑みを隠せない訳は

隣で泣いてくれたから

また鼓動が聴こえる
あの言葉が蘇る
あなたの笑い声が
壁を越えて聴こえる

歌を口ずさむ声が 幾度と枯れても再開の時まで
あなたに届く様に目を閉じて 夜に鳴く

ねえずっと水面から見上げ 焦がれた景色に言葉を失ったの
まだ手を伸ばしてくれる 

あなたのその優しさと笑顔に応えようとする 

は鳴き続けるのでしょう

52Hzの鯨歌詞: 詳細
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